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CARG(3) Linux Programmer's Manual CARG(3)

名前

carg, cargf, cargl - 複素数の偏角を計算する

書式

#include <complex.h>

double carg(double complex z);
float cargf(float complex z);
long double cargl(long double complex z);

-lm でリンクする。

説明

複素数は 2つの実数値からなる座標で表すことができる。 直交座標を使うと、以下のように書くことができる。


z = x + I * y

ここで、x = creal(z), y = cimag(z) である。

また、極座標を使うと、以下のように書くことができる。


z = r * cexp(I * a)
ここで、 r = cabs(z) は「半径」、「係数」であり、 z の絶対値である。 a = carg(z) は「位相角」であり、 z の偏角である。

次の関係が成立する:


tan(carg(z)) = cimag(z) / creal(z)

返り値

返り値は [-pi,pi] の範囲である。

バージョン

これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。

準拠

C99.

関連項目

cabs(3), complex(7)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 3.51 の一部 である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は http://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

2008-08-11